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肝臓の病気とそれぞれの症状

肝臓は体の代謝や解毒など、生命の維持に欠かせない重要な役割を担っている臓器です。
しかし、肝臓の機能が衰えるとさまざまな病気を引き起こしてしまいます。

 

この肝臓病は主に、肝炎、肝硬変、肝臓がんが代表的であり、特に肝臓が炎症した状態である「肝炎」は多くの割合を占めています。
肝炎には種類が多く、それによって治療法が異なってきます。
そのため、肝臓の病気の種類を突き止め、適切な治療を受けるようにしましょう。
今回は、肝臓病の症状について説明いたします。

 

ウイルス性肝炎

 

肝細胞が肝炎ウイルスに感染し、肝臓が炎症を起こしている病気のことを「ウイルス性肝炎」と言います。
体内にある免疫機構という病気の原因を排除する働きによって、感染した肝細胞が傷つくことで体に症状として現れます。
ウィルス性肝炎のウイルスにはA〜G型の6種類がありますが、日本ではA型〜C型の3つに感染する人が多いです。

 

・A型肝炎

 

A型肝炎のウイルスは、主に井戸水などの飲料水、生牡蠣などの貝類といった食物から経口感染します。
感染者の嘔吐物や便などに触れることでも感染してしまうため、看病をしている家族の間でも注意が必要なウイルスです。
ウイルスが体内に侵入すると、腸に吸収後肝臓に入ることで増殖していきます。
潜伏期間は約4週間ほどであり、発熱や食欲不振、下痢嘔吐などの風邪のような初期症状が現れます。
また、ウイルスによって肝機能が低下するため、皮膚や白目の部分が黄色くなる黄疸や、褐色尿などの症状があります。

 

A型肝炎は、急性肝炎を起こしますが、通常であれば1〜2ヵ月以内には症状が治まるため慢性化はしません。
まれに重度の肝機能不全を起こす場合もありますが、基本的に安静にし、点滴などで栄養を補給する治療を行います。

 

一度感染して治癒すると、その後は体内に抗体ができるため感染することはありません。

 

・B型肝炎

 

B型肝炎は血液を介して感染するウイルスです。
ウイルスをもった母親から出産によって感染する「垂直感染」と、カミソリや注射針の使い回しや、性行為などで感染する「水平感染」の2種類があります。

 

水平感染の場合は、ほとんどの人が自然治癒しますが、全体の5〜10%は急性肝炎を発症します。
症状は、肝臓の腫れや黄疸、食欲不振や下痢嘔吐などが主で、自然治癒が難しい場合は抗ウイルス薬を用いた治療が行われます。
性行為による感染にはコンドームが有効であるため、感染を防ぐためにも正しい使い方を心がけましょう。

 

・C型肝炎

 

B型肝炎と同様、血液を介して感染するウイルスです。
患者のうち40%は急性肝炎後に治癒しますのが、残り60%は6か月以上に渡って続く慢性肝炎に移行するため、経過観察が必要となります。

 

症状は、だるさや食欲不振などから始まり、進行することで肝硬変などを引き起こす可能性があります。
放置することで最終的には肝臓がんを発症する場合もあるため、感染が疑われる人はきちんと治療を受けましょう。

 

薬物性肝障害

 

薬剤が原因による肝障害には、摂取した薬剤そのものに含まれた毒性によって発症する「中毒性肝障害」。
薬剤へのアレルギー反応による「アレルギー性肝障害」の2つがあります。

 

現在では、処方される薬剤そのものに毒性を含んでいるものはありませんが、長期的、または一度に大量に服用することで症状が現れる場合があります。

 

薬剤が原因で起こる肝障害のほとんどは、アレルギー性肝障害と言われています。
服用を開始して24時間から48時間程度で症状が出るものもあれば、1週間から4週間程度経過後に症状が出ることもあります。

 

症状は吐き気やだるさの他、皮膚のかゆみや発疹が現れる場合が多いという特徴があります。
薬物が原因と疑われる場合は、ただちに服用を中止し医師に相談しましょう。
薬を飲まなくなることで、自然治癒する場合が多いです。

 

このように、肝臓の病気にはアルコールが要因でないものもたくさんあります。
肝炎などの感染は、治療を受けることで改善できるものがほとんどであるため、まずは症状がある時は放置せず受診することが大切です。
普段から手洗いやうがいなどで清潔を心がけ、ウイルスを予防しましょう。