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アルコールの飲みすぎでかかる肝臓の病気

毎日の過度な飲酒は、体に負担をかけるためさまざまな病気の原因となります。
特に肝臓はアルコールを分解する働きを担っているため、飲酒を続けることで肝機能が低下し肝臓病を起こしてしまいます。
特に夏などの暑い季節は、ついつい仕事帰りのビールがおいしくて飲み過ぎる機会も多くなりますが、自分の体を守るためにもお酒はほどほどにしましょう。
今回は、アルコールの摂り過ぎによって起こる肝臓の病気について紹介します。

 

アルコールと肝臓は密接なつながりがある!

 

体内に入ったアルコールは、胃腸によって吸収され血液によって肝臓に運ばれていきます。
肝臓はアルコールを分解・代謝する働きがあり、その際に肝細胞の形に変化が起きます。
しかし、肝臓は非常に再生能力が高いため、ほどほどのアルコールであれば分解終了後、もとの正常な状態へと戻っていきます。

 

そんな再生能力の高い肝臓ですが、毎日のように適量を超えるアルコールが入ってくると、分解が追いつかなくなって肝細胞の変化が恒常化してしまいます。
こうして変化した細胞はやがて炎症を起こし、肝機能の低下へとつながるのです。

 

お酒の飲み過ぎによる異常はアルコール性脂肪肝から始まる!

 

肝臓が1時間あたりに処理できるアルコールの量は、日本酒に換算すると約4分の1合程度です。
つまり、お酒1合分を消費するだけでも4時間、1日3合程度飲む人は12時間も分解に費やしているのです。
こうして肝臓が働き詰めになると、体内に蓄積された中性脂肪の分解が追いつかなくなり「アルコール性脂肪肝」の状態に陥ってしまいます。

 

また、お酒と一緒に揚げ物などの脂っこいものをつまみとして食べていると、より脂肪が溜まりやすく肥満体型の原因にもなるのです。
しかし、ここで一度飲酒をやめてしっかりと肝臓を休ませてあげれば、脂肪肝は改善する可能性が高いです。
重篤な肝臓病にかからないよう、毎日の食生活に気をつけて適度な運動を心がけましょう。

 

症状が悪化すると肝炎や肝線維症に進行する可能性も!

 

脂肪肝の状態が続いている中で、飲酒を続けていると肝臓の炎症が悪化して「アルコール性肝炎」に進行する場合もあります。
肝炎になると、腹痛や発熱の他、皮膚や白目の部分が黄色っぽくなる黄疸といった症状が現れます。
これらの症状が悪化すると最悪死亡してしまうケースも考えられるのです。
アルコール性肝炎と診断された頃には、すでにアルコール依存症を患っている可能性も高く、治療をしようと思っても断酒することが難しく症状が改善するまでに長い時間を要します。

 

また、肝細胞の周りや静脈などに線維化が起こる「アルコール性線維症」の患者も増加傾向にあるとの研究結果が発表されました。
外国人よりも日本人に特に多いタイプの肝障害ですが、この段階で禁酒を行えば線維が組織に吸収され、もとの肝臓に戻すことも可能です。

 

最終的には命を脅かす肝硬変の状態に!

 

肝炎が長引き、肝臓に線維化が進むと最終的には「肝硬変」を引き起こしてしまいます。
日本酒であれば毎日約7合以上もの飲酒を10年間続けている人が約20%、15年間以上続けている人の約半数が、肝硬変にまで進行しているというデータがあります。
肝機能がうまく働かなくなり、腹水が溜まる、吐血といった症状が現れます。
ここまでくると、元の健康な肝臓に戻すことは非常に難しく、命の危険性も出てくる厄介な病気です。

 

肝臓は痛覚を感じる神経が少なく、再生能力が非常に高いことから少々の機能障害では表立った症状が表れません。
そのため別名沈黙の臓器と呼ばれ、痛みなどの症状が出た時にはすでに末期の状態になっていたという可能性もあるのです。
こうした命にかかわる病気を引き起こす前に、飲酒が習慣化している人は少しずつアルコールの量を減らしていきましょう。
週に1日休肝日を作るだけでも、肝臓の機能は緩やかに向上していきます。

 

最近体の調子が悪いと感じたら、放っておかずに病院を受診して肝機能の検査を受けることも、肝臓病の予防につながります。
健康的な毎日を送るためにも、普段から過度のアルコールは避けて肝臓を労わるようにしたいですね。